2013年9月22日日曜日

満月の夢

私は夢の中で


薄いサーモンピンクの服を着て


縁日のようなところにいた


今を時めく   男性芸人が


ちらちらこちらを見ている




場面は変わって


ヒマラヤ登山の   入口のような所にいる


氷山の   青い氷の前


まるでNHKのセットのような感じ


現実感がない


学校の遠足のように   大人が集められている


薄い髪の毛を長く垂らした   女優の   


あさのあ○こが   膝を抱えて


入り口の側に   座っている


よく想いだせないけど


彼女は   足元に   縁日のように  


登山に必要なセットを   並べていて


売っていた


それが手に入らないと   ヒマラヤ登山に行けない


チベット仏教に   入れないとかなんとか


私はお金がなくて   手に入れられない


彼女はじろっと   上目づかいで私を見上げたまま


お金がないならダメだよ   あきらめな


そんなことを言われた





私はそこから


日本に戻っている



明るく晴れた大きな空   どこかCGのような世界


スピードを出して   町を走っている


賑やかな町は   町全体が   成人式だった


町の人が全員   成人式を迎える


女の人は皆   カラフルな振袖姿


ほら   町の建物も   全部ピカピカ


新しくなってる


そんなことを   助手席の   戌年生まれの友達に


話している



三叉路にぶち当たったとき


その真ん中の建物だけ


3階建ての   古びた木造旅館のようだった


これだけまだ   ぼろぼろのまま   残ってる


他は全部新しくなっている



町は成人式を迎える人でいっぱい


下り坂に来て   高架下を抜けようとするとき


私も成人式をやらなきゃいけない


二十歳のときにやらなかったから
(やったんだけどね)


40になるとき   やらなきゃいけない


そう友達に   話したとき


ああこの町は   式年遷宮の


夢殿の中なんだ


そう気づいて


目が覚めた










前回の式年遷宮は1973年で
この年生まれの人が今年40になる(私は違う)
丑年生まれのこの年の人たちが生まれた時も二十歳の時も
式年遷宮が行われた
日本人の人口では団塊以後一番人数が多い生まれ



あさのあ○こが出て来たのは
彼女は神社を舞台にして神話の読み聞かせをしている
彼女は夢殿の使い


ヒマラヤの青い氷の入り口にいた
夢殿の入り口にいるのはいつも婆

墓標や仏塔を卒塔婆というのは
夢殿の護り人
入り口にいるのはオババだから



今式年遷宮の真っただ中
古くてボロい建物を中心に一つ残して
夢殿の中を新しくしている
1973年生まれの人たちは
成人式と称してこの儀式に20年毎に参加させられている



真黒く焼けた3階建ての古い木造建築
式年遷宮で新しく立て直しても
中心となっている何かはずっと残している
それが軸になっている
そんな何かがあるのかもしれない


それとももう中心は真っ黒く焼け焦げていて
新しくしたものはハリボテに過ぎないのかもしれない

3階建ての木造建築は
道後温泉の旅館に似ていたような
谷中の町家に近いような


谷中古建築


こんな感じだけど
窓もない全部板張りだった
まるで漆を塗ったように真っ黒に焦げていた





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